求人を見てると「週休2日制」とか「4週8休」って書いてあるけど、どう違うの?
実際、年間どのくらい休めるの?
こんな疑問に答えます。
転職したら、休日が思ったより少なかった…
こんなトラブルが起こらないように、休日記載の見方は正しく理解しましょう。
- 求人の休日記載の正しい見方
- 実際の年間休日の日数
【プロフィール】
- 作業療法士 (現役)
- 転職を通じ作業療法士のあらゆる「リアル」を経験
- 迷える作業療法士に有益な情報を発信
求人の休日記載の正しい見方
求人の休日記載には、主に以下の4つがあります。
- 週休2日制
- 完全週休2日制
- 4週8休
- 隔週休2日制
詳しく見ていきましょう。
1. 週休2日制
週休2日制とは、「1ヵ月の間に休みが2日ある週が、1度以上ある」ということです。
【週休2日制の例】
- 週に2日の休みがあるわけではない
- 休みが2日ある週が1週しかなくても、「週休2日制」として成立する
- 休みが1日しかない週は、1日あたりの労働時間を減らして調整されるか、残業代として支給される
労働基準法では、基本的に1日の労働時間は8時間・1週間の労働時間は40時間と定められています。
※変形労働時間制を除く
2. 完全週休2日制
完全週休2日制とは、「毎週2日間の休みが必ずある」ということです。
【完全週休2日制の例】
- 毎週2日の休みが必ずある
- 休みとなる曜日は必ずしも土曜日・日曜日また連休になるとは限らない
求人における完全週休2日制の記載は、以下のようなものがあります。
- 例1:完全週休2日制 (土・日)
- 例2:完全週休2日制 (日固定+その他1日)
- 例3:完全週休2日制 (シフト制)
休日となる曜日が分からない場合は、職場見学の際に聞くか、転職エージェントを通して確認してもらいましょう!
完全週休2日制の年間休日は104日 / 祝日込みで120日
完全週休2日制の場合、最低でも年間休日104日という計算になります。
祝日を休みに含めた場合、年間休日120日という計算になります。
有給休暇は年間休日には含まれませんよ!
3. 4週8休
4週8休とは、「4週間のうちに8日の休みがある」ということです。
【4週8休の例】
- 確定しているのは「4週で8日の休みがある」ということ
- 休みの周期は不規則になる
1日しか休みがない週もあれば、3日も休みがある週もあったりします。
4週8休の年間休日は104日 / 祝日込みで120日
4週8休の場合、最低でも年間休日104日という計算になります。
祝日を休みに含めた場合、年間休日120日という計算になります。
有給休暇は年間休日には含まれませんよ!
4. 隔週休2日制
隔週休2日制とは、「1週間に休日が2日ある週・1週間に休日が1日しかない週が交互にある」ということです。
【隔週休2日制の例】
- 休みが1日しかない週と休みが2日ある週が交互にある
- 2日休みがある週でも、連休になるとは限らない
- 休みが1日しかない週は1日あたりの労働時間を減らして調整されるか、残業代として支給される
求人における隔週休2日制の記載は、以下のようなものがあります。
- 例1:隔週休2日制 (土・日)
- 例2:隔週休2日制 (日固定+その他1日)
- 例3:隔週休2日制 (シフト制)
休みが2日ある週でも、連休になるとは限らないので注意してください!
隔週休2日制の年間休日は78日 / 祝日込みで94日
隔週休2日制の場合、最低でも年間休日78日という計算になります。
祝日を休みに含めた場合、年間休日94日という計算になります。
有給休暇は年間休日には含まれませんよ!
記載がない限り祝日は休みに含まれない
求人に「祝日も休み」という旨の記載がない限り、祝日は休みに含まれないという点に注意しましょう。
祝日も休みたいという方は、例として以下のような記載があることを確認しましょう。
- 週休2日制 (祝休み)
- 完全週休2日制 (土・日・祝)
- 4週8休 (シフト制+祝)
- 隔週休2日制 (日固定+その他1日・祝)
職場により様々な休暇が用意されている
職場により異なりますが、通常の休み・祝日の他にも以下のような休暇が用意されていることがあります。
- 年末・年始休暇
- 夏季・冬季休暇
- リフレッシュ休暇
…etc
以下に例を挙げてみます。
例1:完全週休2日制 (土・日) 、夏季休暇3日、冬期休暇3日
この場合、最低年間休日「104日」に夏季・冬季休暇「6日」を加えると、年間休日110日となります。
例2:4週8休 (シフト制+祝)、リフレッシュ休暇3日、年末・年始休暇3日
この場合、最低年間休日「104日」に祝日「16日」とリフレッシュ休暇「3日」、年末・年始休暇「3日」を加えると、年間休日126日となります。
有給休暇を使えば、更に休むことができますよ!
まとめ
求人の年間休日数の正しい見方を解説しました。
最初に「年間休日」という記載を確認しておきましょう。
どのような休日体制でどのように休日が割り振られるかは、職場により異なります。
「年間休日」の記載がない求人は、職場見学の際に聞くか、転職エージェントを通して確認してもらいましょう。