作業療法士の仕事で大変なことってなんだろう?
作業療法士のリアルな意見が聞きたいな
こんな疑問に答えます。
作業療法士の仕事で大変だと感じること5選
- 患者さんのキャラクター・性格を把握する
- 患者さんに合ったプログラムを考える
- 目標を設定する
- 他職種との連携
- 自己学習
大変だけど、続ける意義はある
【プロフィール】
- 作業療法士 (現役)
- 転職を通じ作業療法士のあらゆる「リアル」を経験
- 迷える作業療法士に有益な情報を発信
作業療法士として仕事をするうえで大変だと感じることは、以下の5つです。
- 患者さんのキャラクター・性格を把握する
- 患者さんに合ったプログラムを考える
- 目標を設定する
- 他職種との連携
- 自己学習
詳しく見ていきましょう。
患者さんのキャラクター・性格を把握する
患者さん個人のキャラクターや性格を把握するのは大変です。
患者さんと作業療法士は初対面だからです。
我々も初対面の赤の他人をいきなり信頼して、心を開くことはありませんよね?
これと同じです。
キャラクター・性格を把握していくには、その方の背景を理解しつつ、少しずつ会話を重ねていくしかありません。
患者さんの中には、気さくな方から無口な方など様々な方がいらっしゃるので、理解するまで時間がかかることもよくあります。
患者さんに合ったプログラムを考える
患者さんに合ったプログラムを考えるのは大変です。
患者さんによっては「このプログラムは嫌だ」とリハ拒否につながるからです。
作業療法士としては最適なプログラムを選択したつもりでも、患者さんによっては最悪なプログラムになり得ます。
これは、前述した「患者さんのキャラクター・性格を把握する」が不完全なことも要因の1つとなります。
拒否された時、代替案やどう説得するかを考えていくのは本当に大変です。
目標を設定する
目標を考え、設定するのは大変です。
患者さんの希望とそのご家族の希望が一致しないことがあるからです。
例えば・・・
患者:介助が必要でもいいから、自宅に帰って生活したい。
家族:マンパワー・金銭的にも自宅での生活は厳しい。できれば施設に入所してほしい。
両者の希望を統合していくには、以下のような要素を共に確認していく必要があります。
- 具体的な機能改善の見込み
- 退院後の生活の予測
- 利用できるサービスや福祉用具の紹介
…etc
予測を説明したうえで、両者が納得できる結論を導き出すのは大変です。
他職種との連携
他職種と連携するのは、時に大変です。
作業療法士としての意見と他職種の意見が合致せず、ぶつかることがあるからです。
作業療法士が主に連携する職種は、以下の通りです。
医師・看護師・理学療法士・言語聴覚士・ソーシャルワーカー・ケアマネージャー・介護士…etc
それぞれが専門家であり、患者さんを第一に考えて動いています。
各々の意見を尊重できるのが理想ですが、現実はそううまくはいかないこともよくあります。
自己学習
働きながら自己学習をしていくのは大変です。
作業療法士として仕事をしていると、「分からないこと」は無限に出てくるからです。
特に経験が浅い (1~3年目) 作業療法士は分からないことだらけです。
新しい患者さんに介入するたびに不足している知識や技術を埋めていく必要があります。
仕事の疲労もある中、知識・技術を学んでいくのは大変です。
勉強会などで休日が埋まってしまうこともあります。
大変だけど、続ける意義はある
大変なのは疑いようのない事実です。
しかし、以下のようにちゃんと意義はあります。
- 知識・技術・経験に基づきお金がもらえる
- 転職の手助けになる
- 感謝される
知識・技術・経験に基づきお金がもらえる
以下の記事でも解説したように、作業療法士の給料は一般的に経験を重ねるごとに増えていきます。
役職につけば大幅に増えることもあるでしょう。
頑張って結果を出した対価がもらえる。
これは作業療法士として働く意義と言っても良いでしょう。
転職の手助けになる
作業療法士として培った知識・技術・経験は、いざ転職する際の手助けとなります。
以下の記事でも解説した通り、作業療法士はただでさえ転職しやすい職種です。
加えて知識・技術・経験を持っておくことで、「作業療法士としての転職」の幅は格段に広がります。
感謝される
担当した患者さんが回復し目標を達成できた時、患者さんやご家族から感謝されます。
この時の笑顔は、作業療法士としてのやりがいと言っても良いでしょう。
まとめ
作業療法士が仕事をするうえで大変だと感じること5選を解説しました。
- 患者さんのキャラクター・性格を把握する
- 患者さんに合ったプログラムを考える
- 目標を設定する
- 他職種との連携
- 自己学習
いずれも避けては通れません。
しかし、続けることに意義はあります。
あなたにとってはどのような意義が見出せるでしょうか。
作業療法士を目指す学生や現役の方の参考になれば幸いです。