作業療法士の給料って低いの?高いの?
他の職種と比べると、私の給料ってどうなんだろう?
給料を上げたいけど、どうしたらいいんだろう?
こんな疑問に答えます。
- 作業療法士の平均年収
- 作業療法士の年収限度額
- 作業療法士が給料を上げる4つの方法
【プロフィール】
- 作業療法士 (現役)
- 転職を通じ作業療法士のあらゆる「リアル」を経験
- 迷える作業療法士に有益な情報を発信
作業療法士の平均年収は406万円
作業療法士の平均年収は406万円前後です。
作業療法士 | ||
月収 | 賞与 (ボーナス) | 年収 |
28.5万円 (前後) | 64.4万円 (前後) | 406万円 (前後) |
引用元:厚生労働省「賃金構造基本統計調査 」
※きまって支給する現金給与額×12ヵ月+年間賞与その他特別給与額で算出。
※理学療法士の収入も含まれていますが、両者ともに収入の差異はそれほどありません。
他職種と比べると作業療法士の平均年収は「やや低い」
その他の医療・福祉関連職種の平均年収と比較すると、作業療法士の平均年収 (406万円) はやや低い傾向にあります。
平均年収 | ||||
医師 | 看護師 | 臨床検査技師 | ケアマネージャー | 福祉施設介護員 |
1,169万円 (前後) | 482万円 (前後) | 460万円 (前後) | 392万円 (前後) | 345万円 (前後) |
引用元:厚生労働省「 賃金構造基本統計調査 」
※きまって支給する現金給与額×12ヵ月+年間賞与その他特別給与額で算出。
作業療法士の平均年収は、決して高いとは言えません!
作業療法士の手取りは額面の8割程度
実際の手取りは収入額面の8割程度になるのが一般的です。
作業療法士 | ||
月収 | 賞与 (ボーナス) | 年収 |
28.5万円 (前後) | 64.4万円 (前後) | 406万円 (前後) |
手取り | ||
22.8万円 (前後) | 51.52万円 (前後) | 324.8万円 (前後) |
※控除される額は職場により異なります。
手取りが額面の8割程度になるのは、収入額面から税金や保険料などが引かれるからです!
作業療法士の年収限度額は「男性:565万円 / 女性:523万円」程度
60歳で退職と仮定した場合、作業療法士の年収は、男性は565万円・女性は523万円程度が限度となります。
作業療法士 | ||
年齢 | 男性の平均年収 | 女性の平均年収 |
20~24歳 | 311万円 (前後) | 311万円 (前後) |
25~29歳 | 373万円 (前後) | 365万円 (前後) |
30~34歳 | 405万円 (前後) | 376万円 (前後) |
35~39歳 | 455万円 (前後) | 404万円 (前後) |
40~44歳 | 471万円 (前後) | 440万円 (前後) |
45~49歳 | 499万円 (前後) | 462万円 (前後) |
50~54歳 | 565万円 (前後) | 476万円 (前後) |
55~59歳 | 547万円 (前後) | 523万円 (前後) |
60~64歳 | 442万円 (前後) | 406万円 (前後) |
65~69歳 | 432万円 (前後) | 314万円 (前後) |
70歳~ | 581万円 (前後) | データなし |
引用元:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
※所定内給与額×12ヵ月+年間賞与その他特別給与額で算出
年齢・経験年数を重ねるごとに年収は上がっていきます!
作業療法士が給料を上げる4つの方法
作業療法士が給料を上げるには、以下の4つの方法が現実的です。
- 経験を重ねる
- 役職に就く
- 転職する
- 副業をする
詳しく見ていきましょう。
1. 経験を重ねる
前述しましたが、作業療法士の給料は年齢・経験年数を重ねるごとに上がっていきます。
大幅な昇給はありませんが、地道にコツコツと続けることでスキルは確実に積みあがります。
そこで得たスキルが、副業や転職で役に立ってきますよ。
2. 役職に就く
役職に就くことで役職手当がもらえたり、昇給することがあります。
当たり前のことですが、誰でも役職に就けるわけではありません。
豊富な経験やスキルの他にも、「人をまとめる力」など人間的な部分が必要になってきます。
3. 転職する
作業療法士が給料を上げるには、「転職」が最も手っ取り早く効率的です。
理由は以下の2つです。
- 職場により収入の幅が広い
- 作業療法士は“かなり”転職しやすい
職場により収入の幅が広い
作業療法士の職場は、大きく分けて以下の2つです。
- 医療施設 (一般病院・大学病院・リハビリテーション病院・精神科病院)
- 介護・その他 (介護老人保健施設・特別養護老人ホーム・デイサービス・発達支援センター …etc)
両者を比較すると、医療施設は給料が高く、介護・その他は給料が低い傾向にあります。
例えば求人を見たとき、以下のように給料には大幅な差があります。
【特別養護老人ホーム〇〇】 月収:20万円~26万円
【〇〇リハビリテーション病院】 月収:25.5万円~29万円
【〇〇病院】 月収:30万円~35万円
※実際は各種手当や賞与 (ボーナス) なども考慮します。
作業療法士は“かなり”転職しやすい
作業療法士は“かなり”転職しやすい職種です。
その理由は、以下の3つです。
- 高齢化に伴い作業療法士の需要が高い
- 将来的にも高齢化は止まらない
- 職場によっては人手が不足している
詳細はこちらの記事をご覧ください。
4. 副業をする
時間に余裕がある方は、副業をするのも収入を上げる手段の1つです。
あなたが持っているスキルを活かせたり、興味があることを副業にするのが望ましいでしょう。
例えば、「作業療法士としてアルバイトをしてみる」なんてこともできます。
実は作業療法士 (時に機能訓練指導員) にもアルバイトとしての採用はあるんです。
具体的には、以下のような条件があります。
仕事内容:病院・クリニック・老健・デイサービス・訪問などの分野で、各種リハビリ業務
スケジュール:「週1~OK」・「週2・3~OK」などスケジュールの融通が利きやすい
時給:1,200円~2,000円程度
「転職活動のつなぎとしてアルバイトをする」というのもアリですね。
副業をする際は上司に相談しておこう
副業をする際は、事前に上司に相談しておきましょう。
今は少ないですが、中には副業を禁止している職場もあるからです。
後になって副業をしていたことがバレたとなると、トラブルの原因になります。
安全かつ確実に収入を増やすためにも、事前に上司に相談しておきましょう。
まとめ
作業療法士の平均的な収入と、収入を上げる方法を解説しました。
決して高いとは言えませんが、収入を上げる方法はあります。
本記事を読んだうえで自身の収入に疑問を感じたら、あなたに合った方法で収入UPを検討してみてください。