転職先が決まってないけど辞めても大丈夫なのかな…
職場にいるのが辛いけど、転職活動をする余裕もない…どうしよう…
こんな疑問に答えます。
- 作業療法士は転職先が決まってなくても辞めてもいい3つの理由
- 「先に退職」と「先に転職活動」のメリット・デメリット
- 「先に退職」と「先に転職活動」の判断基準
【プロフィール】
- 作業療法士 (現役)
- 転職を通じ作業療法士のあらゆる「リアル」を経験
- 迷える作業療法士に有益な情報を発信
作業療法士は転職先が決まってなくても辞めてもいい3つの理由
転職先が決まってなくても辞めてもいい理由は、以下の3つです。
- 身体・精神が壊れてからでは遅い
- 作業療法士は圧倒的に転職しやすい
- 退職後、お金がなくても転職活動をする手段がある
詳しく見ていきましょう。
1. 身体・精神が壊れてからでは遅い
職場でいやがらせを受けてて、毎日辛い…
毎日のようにハラスメントを受けてて、職場に行きたくない…
理由はさまざまですが、もしもあなたが今の職場に何らかの「苦痛」を感じているのであれば、先に辞めた方がいいです。
あなたの身体・精神が壊れてからでは遅いからです。
身体の疲労は休めば回復しますが、メンタルの疲労はそう簡単にはいきません。
過去にもメンタルの問題で休職する作業療法士を何人も見てきました。
苦痛を我慢し続けるくらいなら、先に辞めてしまうのが賢い選択です!
2. 作業療法士は圧倒的に転職しやすい
過去の記事でも述べましたが、作業療法士は以下の3つの理由により、圧倒的に転職しやすい職業です。
- 高齢化に伴い作業療法士の需要が高い
- 将来的にも高齢化は止まらない
- 職場によっては人手が不足している
「求人がなくて困る」なんてことはまずありえないのでご安心を!
詳細が気になる方はこちらの記事を読んでみてくださいね。
3. 退職後、お金がなくても転職活動をする手段がある
退職して収入が途絶えた後も生活費はかかります。
一般的な転職活動の期間は3ヵ月~6ヵ月ほどと言われています。
そのため、最低でも3ヵ月は生活できる程度の貯蓄があるのが理想的です。
そんなに貯蓄がないよ…
こんな方でもご安心を。
以下の3つの手段を使えば、貯蓄が少なくても転職活動はできます。
- アルバイトをする
- 失業手当を申請する
- 実家に一時的に帰省する
私も実際にこの手段で転職活動を成功させました。
アルバイトをする
アルバイトだけではひと月にかかる生活費をまかなうことはできません。
しかし、「食費分だけ」・「家賃分だけ」を稼いでおくだけでも安心できます。
アルバイトをする場合、転職活動に支障がないものを選ぶ必要があります。
転職活動に適したアルバイトについては、こちらの記事を読んでみてください。
失業手当を申請する
失業手当とは、失業した人が再就職するための支援として国からお金が給付される制度のことです。
申請が承認されると、毎月給付金を受け取れます。
デメリットはないので、貯蓄がある方でも申請しておくことをおすすめします。
自由に使えるお金が手元にあるだけでも安心できますよ!
失業手当を受給するまでの具体的な流れが知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。
実家に一時的に帰省する
実家に一時的に帰省するのは賢い選択です。
実家なら家賃や食費などの費用がかからないからです。
実家は地方で遠いんだけどな…
実家は遠いし、できれば今の地域で転職先を探したいな…
こんな方でも大丈夫です。
実家にいても転職エージェントや転職サイトを利用すれば、全国で求人を探せます。
気になる求人があれば、飛行機や新幹線で見学・面接に行けばいいんです。
「月にかかる生活費」よりも「飛行機・新幹線のチケット代」の方が安く済みますよ!
「先に退職」と「先に転職活動」のメリット・デメリット
両者のメリット・デメリットを比較してみましょう。
作業療法士が「先に退職」するメリット・デメリット
メリット
- 情報収集に十分な時間が確保できる
- 面接の日程が調整しやすい
- 長期休暇で心も体もリフレッシュ
デメリット
- 貯蓄がない人は金銭面での不安が拭えない
- 面接で空白期間を不審に思われることがある
退職した時点で自由な時間を手にします。
時間に余裕があるため、納得いくまで転職先を探すことができますし、面接の日程調整も融通が利きます。
何よりも辛い環境から抜け出すことで、心と体のケアができるのはうれしいですね。
退職した時点で収入が途絶えるため、金銭面での不安があります。
金銭面については前述した手段で解決できます。
転職活動が長引くと、空白の期間が生まれます。
面接担当によっては「この人は何故仕事を辞めたのだろう」と不審に思われることがあります。
作業療法士が「先に転職活動」するメリット・デメリット
メリット
- 金銭面では不安がない
- 面接で不審に思われない
- 転職活動が長引いても続けられる
デメリット
- 転職先を探す時間が確保しにくい
- 転職活動期間が長引くことがある
- 焦りから条件を妥協するかもしれない
- 面接の日程が調整しにくい
収入は継続して得られるため、金銭面に不安はありません。
空白期間がなく現役で面接に臨めるため、自分の強みをアピールしやすいです。
転職活動が長引いても、収入がある限りとりあえずは続けられます。
仕事と併行して転職活動をしなければならないため、情報収集の時間が確保しにくいです。
これにより転職活動期間が長引くことがあります。
早く転職したいという焦りから条件を妥協するリスクがあります。
好条件の求人を見つけても、仕事が理由で面接の日程が合わないという事態にも陥りやすいです。
判断の基準は職場でのあなたの状況
「先に退職」と「先に転職活動」では、どちらが良い・悪いということはありません。
判断の基準は、「職場でのあなたの状況」です。
職場でこれといった苦痛を感じていない、心も体も健康という方であれば「先に転職活動」をするのもいいでしょう。
嫌がらせやハラスメントなどの人間関係で疲弊していて、職場にいるのが辛いのであれば「先に退職」をするべきでしょう。
どちらにせよ、ちゃんと転職はできますよ!
作業療法士の退職の流れについてはこちらの記事をご覧ください。
どうしても退職を切り出せないなら退職代行を使おう
退職代行とは、面倒な退職手続きを全て代行してくれるサービスです。
どうしても退職が切り出せないという方は、退職代行を利用して負担を減らすことをおすすめします。
「仕事が辛い」・「職場に行きたくない」と思うのには、あなたなりの理由があるからです。
何をどう感じるかはあなたの価値観であり、簡単に否定されていいようなものではありません。
ここ数年で退職代行の需要は増えており、多くの人が新たな一歩を踏み出す手段として利用しています。
身体的・精神的苦痛を伴ってまで職場に残るくらいなら、退職代行を使って一歩を踏み出しましょう!
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
- 身体・精神が壊れてからでは遅い
- 作業療法士は圧倒的に転職しやすい
- 退職後、お金がなくても転職活動をする手段がある
以上の理由により、作業療法士は転職先が決まっていなくても辞めてもいいと言えます。
職場でのあなたの状況を判断基準に、ゆっくり考えてみましょう。